●高島屋東京店
高島屋東京店は昭和8年(1933年)に日本生命と高島屋の複合建物として竣工した。その後、昭和12年、昭和27年、昭和29年、昭和38年、昭和40年とたびたび増改築が繰り返され現在の姿になった。高島屋東京店は、わが国の百貨店ではじめて全館冷暖房装置を備えた歴史的建造物でもある。
平成21年3月、文化審議会は文部科学省に重要文化財に指定する旨の答申。日本で始めて商業施設の重要文化財が誕生した。
重要文化財指定の文化審議会の手続きに当たり「高島屋東京店保存活用計画のための防災懇話会」を設立、文化財保護法と防火・避難関連法規及び防災計画の検証を行った。
防災懇話会のメンバ−
高島屋、三井不動産、文化庁
東京大学 関沢教授
早稲田大学 長谷見教授
工学院大学 後藤教授
日本設計(事務局)
AFRI明野設備研究所
用途:店舗
規模:78,000m2、B3〜8F
設計:村野藤吾、高橋貞太郎 |
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●銀座三越
昭和5年(1930年)に開業した銀座三越は平成24年(2012年)1月に再生する。
都市再生特別地区の制度を活用して別館跡地に新館を建設。新館と本館は一体的な構成とし、床面積約5,000m2の店舗に生まれ変わる。
本館の既存不適格改善と売場面積の有効活用を目的に全館避難安全検証を適用し大臣認定を取得した。同時に消防活動支援性能検証の総務大臣認定を取得、これにより消防排煙の低減(機械排煙能力低減・防煙区画拡大)を行った。
用途:店舗
規模:82,000m2、B6〜13F
設計:鹿島建設 |
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●丸の内二丁目7番計画
2009年まで東京駅丸の内口を出たすぐ左手にあったのが旧東京中央郵便局である。東京中央郵便局は逓信省の吉田鉄郎氏の設計で1930年代に竣工、逓信省の大阪中央郵便局(1939竣工)、京都電信電話会館(1924竣工)などとともに日本の近代建築に大きな影響を与えた。
保存か解体かの論議で話題を提供したが表層部分のみを残し解体。東京駅前の歴史的都市景観を継承するために表層部のみを保存しながら新たな超高層複合建築物として生まれ変わる。全館避難安全検証と耐火性能検証の大臣認定を取得した。
用途:事務室、店舗、展示室、集会場
規模:214,000m2、B4〜38F
設計:三菱地所設計 |
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●三菱一号館丸の内パークビルディング
旧三菱一号館は鹿鳴館を設計したことで知られる英国人建築家ジョサイア・コンドルの設計により明治27年(1894年)に竣工。丸の内に誕生した最初のオフィスビルである。
高度成長時代まっただ中の昭和43年(1968年)、周辺のビル建設の波に飲み込まれ解体。
そして、2010年4月、明治・大正期の姿を忠実に復元した三菱一号館が美術館として再現。
当時のままの空間と工法を可能な限り再現するために、全館避難安全検証と耐火性能検証を適用、レンガ組積造・木造小屋組が実現した。
隣接する高層オフィスビル(丸の内パ−クビルディング)も同様に全館避難安全検証及び耐火性能検証の大臣認定を取得している。高層オフィスビルと三菱一号館は一建築物である。
用途:事務所、店舗、美術館、駐車場
規模:205,000m2、B4〜34F
設計:三菱地所設計 |
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